ランドマークタワーや横浜赤レンガ倉庫など、横浜みなとみらいエリアの最寄り駅として栄える桜木町駅。そこから徒歩圏内に「黄金町」という街があります。
横浜観光というと、きらびやかなベイエリアに脚が向きがちですが、ぜひ黄金町まで脚を伸ばしてみることをおすすめします。
黄金町とは
戦前・戦後と風俗街が軒を連ね、薬物の売買など非常に治安が悪い地区でした。2002年から地域住民により街の健全化に向けた取り組みが始まり、2005年に警察の摘発で風俗店が一掃。
2008年より横浜市と京急電鉄により高架下に文化芸術スタジオが開設され、芸術を軸とした街づくりが始まり、現在に至ります。
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京浜急行電鉄「黄金町駅」を降り、高架下沿いの道を行くと、小さな建物がびっしりと立ち並ぶ風景が目に飛び込んで来ます。1つ1つが驚くほど手狭。中を覗き込んで見ると、ミシンが置いてあったり、画材が立てかけてある部屋、何かの制作途中の部屋など、ものづくりの拠点であることがうかがえます。
また、高架下には重厚な作りの施設が。横浜市と京急電鉄が開設した芸術スタジオとのこと。ここを拠点としてエリア一帯の芸術活動がマネジメントされています。
黄金町エリアマネジメントセンター
http://www.koganecho.net/
バザール、芸術学校、アーティストインレジデンス、レンタルスペースなど、アートを軸とした街づくりの拠点になっています。
小さな部屋の正体は、上記が運営するアーティスト向けの賃貸でした。安い部屋だと月額20,000円台から借りることができ、制作活動の拠点とすることができます。
黄金町AIR
http://www.koganecho.net/air/studio/long-term.html
どんなに暗い歴史があったとしても、街が変わろうとする意志と、残された建物や歴史を資産と捉え再活用することで、生まれ変われると知りました。
横浜市は「横浜トリエンナーレ」の企画運営など元々芸術分野には力を入れているため、今回の取り組みも、文化芸術都市を目指す文脈で一貫性があり、大きな枠組みでの明確な方針が地域の魅力を高める上で重要だと感じました。
街の文脈を紐解き、新たな文脈とつなぎ合わせて未来を作る。黄金町の未来は名前のとおり、ピカピカしたものになると感じました。