まちへの新しい関わり方「旧村上邸再生利活用ファンド」

以前、まちづくりカンパニー「エンジョイワークス」さんのイベントに参加した際、面白い取り組みを知りました。まちづくりにフォーカスしたクラウドファウンディングのサービスを自前で運用されているとの事です。

ハローリノベーション (まちづくり参加型クラウドファウンディング)
https://hello-renovation.jp

その中の1つのプロジェクトが気になりすぎたので、実際に出資検討するために内覧会に参加してきました。

そもそもクラウドファウンディングとは

平たく言うと、誰でもプロジェクトオーナーになり、実行資金を集められる仕組みです。最近だとCAMPFIREというサービスが総流通額100億円突破というニュースが出ていたり、CMも出稿していたり、広く認知されるようになってきました。

旧村上邸再生利活用ファンドを通して、鎌倉と関わる

今回、私が内覧に参加したプロジェクトです。詳細は、以下に掲載されていますのでそちらをご覧ください。

旧村上邸再生利活用ファンドの詳細
https://hello-renovation.jp/renovations/1465

鎌倉市の重要な歴史的建築物である「旧村上邸」。鎌倉が大好きで20代の頃から幾度となく訪れたこの街にもっと深く関わりたい!というのが参加の動機です。

これまで、観光地としての鎌倉の側面しか目を向けて来ませんでしたが、生活の中に日本の伝統文化が深く根ざしているという事を体感できました。

まちづくり×クラウドファウンディングは「三方よし」の仕組み

旧村上邸運営の仕組みを紐解くと、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よしの仕組みだということが分かりました。

運営の仕組み

① 現在の物件所有者は鎌倉市(村上さんが鎌倉市に寄贈)
② 事業運営業者がエンジョイワークス(公募で選出)
③ エンジョイワークスが鎌倉市に賃料を支払い、借り上げ
④ エンジョイワークスが事業運営者として旧村上邸を運営
⑤ クラウドファウンディングで出資者を募集
⑥ 出資者から資金とアイデアの収集を行いバリューアップ
⑦ 事業運営開始(これから)
⑧ 3ヶ月単位で出資者に進捗報告と軌道修正のミーティング(これから)
⑨ PDCAのサイクルを繰り返し、収益を最大化

※内覧時にお伺いした概要です、詳細な情報はハローリノベーションのサイトをご確認ください。

売り手よし「税金に頼らず、持続可能な運営が可能に」

売り手だけではなく、買い手も、世間にとっても良い状態です。民間に委託する事で、行政だけでは出せないアイデアや、スピード感がもたらされます。予算に縛られないので、蓄積したノウハウを他の歴史的建造物にも転用ができ、運用物件が増加すれば、鎌倉市全体の活性化が期待できます。

買い手よし「物件の本質と向き合う事業運営が可能に」

ここで言う買い手は、エンジョイワークスの場合です。クラウドファウンディングを活用する事で、イニシャルコストの負担が軽減し、投資回収のプレッシャーが軽減されます。その事で、物件の本質と向き合う腰を据えた事業運営が可能になるのではないでしょうか。

世間よし「利害関係者が増え、まちの活性化に期待」

投資家は出資をしていると言う事もあり、当事者意識を持って物件に関わります。定住するよりは薄い関係、観光やイベントに参加するよりは濃い関係。鎌倉市とより強い関係を持つサポーターを増やすことができます。これが機能するには、ただリターンを得るだけではなく投資家が積極的に物件に関われるような仕掛けづくりが重要だと感じました。
※上記運営の仕組みでまとめた⑨のサイクルに、投資家が主体的に関わるイメージ。

今日時点で、出資の締め切りまであと2日のようです。旧村上邸、鎌倉のまちづくりに関われることが今から楽しみです。

旧村上邸再生利活用ファンド 募集期間5/31まで

詳細はこちら https://hello-renovation.jp/renovations/1465

<ファンドの概要:上記サイトより抜粋>
※詳細はサイトをご確認ください

■想定利回り
2~8%(税引前)

■運用期間
4年5か月

■募集期間
2019/03/02~2019/05/31

■投資家特典
施設利用割引券、企画会議参加権等