改装可能賃貸から引っ越すとき、それをどう引き継ぐか?今回はこの事について考えてみたいと思います。人から人の手に渡る度に魅力的になる物件。改装可能賃貸がそうであるためには、きちんとした引き継ぎのフローが大事だと僕は考えました。
引き継ぐべき情報とは
どういう情報を引き継ぐのが適切か?僕なりに考え、以下の要素があるとスムーズに行くのではないかと思っています。
(1)物件に価値を与える情報
・前の住人の改装コスト(時間、費用)
・その他付加価値情報(メディア掲載実績等)
前の住民の痕跡を「付加価値」に置き換えその物件を魅力的に見せます。
(2)改装作業に必要な情報
・改装時の資材調達先リスト
・業者を巻き込んだ場合はその業者の連絡先
全く違う部屋のテイストにする場合は別ですが、ある程度テイストを引き継ぐ場合には、同一の材料が必要になるため。また、材料が調達できる場所を共有する事で、DIYの効率を高める事が出来る。
(3)住むために必要な情報
・建物のルール(改装の時間帯)
・近所の情報(周辺施設等)
・水、電気、ガス等等の情報
・日照、生活音、季節変動について
DIYが目的ではなく、快適に住まう事が目的のため、そのために必要な情報を引き継ぐ事が必要。
※前の住民が一番良く知っている部分でもある。
※ご近所トラブルを防ぐ目的もある。
(4)余白の情報
・やろうと思って手を付けられなかった部分
・技術が足りずに出来なかった部分
完璧な空間よりも、まだ手を加えられる余白がある事を示す事で、自分色に染められる「隙」を示す。
反対に、 これは引き継ぐべきでないと思うのが、前の住人の「こだわり」であったり「想い」みたいな、暑苦しいやつです。ここのバランスが難しい…次の住人にとっては全く関係のない話なので、押しつけがましくならない程度に、物件を魅力的に伝える必要があります。事務的でありながらも、ワクワクしてもらえるような内容がベストですね。
今後上記事項をドキュメント化し、自分の引っ越しの際にオーナーに提案してみたいと思います。何かアイデアがありましたら是非力をかしてください!引き続きよろしくお願い致します。