改装可能賃貸を広めるにはどうしたらいいだろう?

という事を、最近良く考えています。私が、改装可能賃貸を広めたい理由は、とてもシンプルで、従来の賃貸に比べて圧倒的に「自由」だから。

制約の少ない空間に住む人が増えれば、その分だけライフスタイルが豊かになり、何らかの形で、世の中によい影響を与えると考えています。(どんな形かは今は分かりません)

特に初めて賃貸に関わる若い世代へ

そう考える理由は大きく3つあります。
1:若者に必要なものだから
2:若い世代の将来に向かうベクトルを加速させるから
3:新しい常識を生み出せる世代だから

賃貸物件は、親元を離れて独り立ちする若者ほぼ全てに必要なものです。その空間が、制約だらけの不自由なものになっている現状をなんとかしたいと考えています。

もし、若い世代の多くが改装可能賃貸に住めるようになれば、自身の活動と住空間が駆け合わさって、数えきれないくらい個性的なライフスタイルが生まれるのではないでしょうか。制約の少ない空間は、創造性をかきたて、住空間がその活動の発信基地としての役割も担うかもしれません。多様な住空間が世の中に新しいアイデアを次々と生み出す土壌になればと思っています。

私もそうでしたが、改装可能賃貸に住んで、これまでの賃貸に抱いていた常識が、いとも簡単に崩れ去りました。早い段階で、出来れば初めての住まいで、賃貸に関する、古い慣習や制約から自由になる人が増えれば、世の中に新しい常識が生まれると考えています。

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(1のタイミングで改装可能賃貸に出会う人を増やしたい。改装可能賃貸を一般化し、2の動きも活性化したい)

改装可能賃貸の担い手

若い世代の中でも、もの作りに携わる人達が、改装可能賃貸を広める担い手になると考えています。直接建築に対する知見はなくとも、何かを作りたいというマインドがあるからです。

彼らが、同世代のアイコンとなり、創造性のある部屋を次々生み出し話題になる事で、そういったライフスタイルが伝播。無関心な層も関心を持ち、行動を起こし始めたところで、新しい常識が生まれるような気がしています。

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<登場人物>
1:改装可能賃貸に住む、もの作りに携わる若者
(独創性があり、ファッション性の高い部屋を次々生み出す)

2:1に共感し、行動を起こす1に近しい層

3:1、2に憧れるが、実現の仕方が分からず一歩踏み出せない層

4:無関心層

登場人物を自分なりに整理した上で、どの層に、どういったアプローチをすれば改装可能賃貸が広まりやすいかを分析してみました。

▼1に対して必要な事

・改装可能物件の提供
・活動を広めるメディア
・部屋のクオリティを高めるためのサポート

もの作りに対する探究心を爆発させられるような部屋(素材)を発掘し提供する事がまず必要です。そのためのプラットフォームはまだまだ十分とは言えません。(賃貸でこんなことできんの!?と面白がってもらえるような)

また、もの作りは彼らの自己実現の手段でもあるはずと仮定し、その活動を広めるためのメディアも必要だと考えました。同世代のアイコンとして脚光を浴びる場は、モチベーションにもなるはずです。

▼2に対して必要な事

・1の存在を知れるメディア
・1の存在を知ったときに行動を起こすための手段

感度が高いこういった層が、真っ先に反応すると考えました。そうなったときに、どうすれば改装可能賃貸に住めるのか?をすぐに知れて、行動に起こせる環境が整っていれば改装可能賃貸へのシフトは加速すると予測します。

▼3に対して必要な事

・敷居を下げる事
・手段を分かりやすく解説する事
・メリット、デメリットをオープンにする事

個人的には、この層に対していかにしてアプローチするかが、改装可能賃貸を広げる鍵だと思っています。母数が大きく、ライフスタイルに対して積極的で、一歩踏み出す可能性の高い人達だからです。

改装可能賃貸を、技術を持った一部の人達にしか使いこなせる空間だと思われた時点で広がりはなくなってしまうので、「誰にでも出来る」という事を誤解無く伝える事が大事だと思っています。

正しく理解してもらうには、物件の見つけ方、見つけた後の改装の進め方、材料の選び方、コスト、メリット、デメリットまで丁寧に、伝わる伝え方で発信する必要があります。WEBを使ったコミュニケーションに関してはこのサイトでももっともっと出来る事があると思うので、コンテンツを充実させて行きたいです。

▼4に対して必要な事

・マインドチェンジ

賃貸住宅に対して求める事が、近さだったり、新築である事、立地、見た目だったりする層に対して、「改装可能賃貸いいですよ」と言って理解してもらうのは至難の業だと考えています。

1から3の層への広がり、定着があって初めて、無関心層に「こういうライフスタイルもあるんだ」と気づいてもらう事で、住空間に対するマインドチェンジが生まれるのではないのでしょうか。(一気に振り向いてもらうためのウルトラCがあればいいのですが・・・)

ざーっと、最近の考えを整理いたしました。正しいか、間違っているかは分かりませんが、そういった不安はいったん置いておいて、出来る所から進めて行きたいと思います。

何かお気づきの点がありましたら是非お申し付けください!
ご覧頂きありがとうございました。