ふと、思い立った。
インテリアの巨匠達の事をちょいちょい調べていこう。理由は、やはり巨匠と呼ばれる人達の作品には、多くの人達を引きつける「新しさ」や、新しいだけではない後世に残る「普遍的価値」があると感じたからだ。
巨匠達の作品の「何」がそんなに多くの人を引きつけるのか?自分なりに感じた事を書き溜めていく事で、自分の感覚も磨かれるのではないか。そんな便乗精神でやろうと思い立った訳であーる。
ALVAR AALTO – アルヴァ アールト
フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的な建築家、都市計画家、デザイナー。その活動は建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐に渡る。(Wikiペディアより)
彼の代表作は「アームチェア」というものらしい。写真はスツールです。彼の名前を知らなくとも、一度はその作品を見た事があるという人は多いのではないでしょうか?僕も、スツールは見た事ありました。
(写真はインテリアショップSEMPLEより)
彼は既に没してしまったそうですが、彼がデザインした家具は彼が設立したアルテック社にて、
製造販売されていようです。
▼こちらアルテック社のサイトです。
僕はこういった商品画像をダイナミックに使ったサイト大好きです。
▼アルテック社のサイトに載っていた椅子
ぱっと見て感じた事は、「曲線が多いな」という事です。見たまんまやんけ!という感じなのですが、どの家具にも曲線が見られます。代表作と言われている「アームチェア」は最初の写真の椅子なのですが、まさに曲線美ですね。
【仮説】曲線が新しかったのではないか?
インテリアのど素人なので、その特権を利用して印象だけで仮説を立ててみます。多分、当時は木をきれいに曲げた上で強度を保つ技術がなくて、それを実現したのが相当新しかったのではないかと推測しました。
特にアームチェアなんか、流れるような木のフォルムが今の時代でも新しいし、美しいと感じます。きっと、当時の人達は、「木=曲がらない」という認識が当たり前で、アールトの作品を目の当たりにして「WOW」と言ったに違いありません。
よく考えてみると、木は人間が加工したから直線になっているのであって、本来の姿は、微妙に湾曲していたり、枝なんかはグニャグニャに曲がっています。アームチェアの場合はその湾曲はきわめて人口的なのですが、曲線という発想が木の本来の魅力を最大限に引き出したのではないでしょうか。
・木を曲げるという新しさ
・木は本来曲がっているもという普遍性を実現した技術力
上記の2つが合わさって、時代がたっても長く愛される椅子が誕生したのだと考えました。上記の推測がもし全く外れていたとしたらすみません。素人の戯れ言とスルーしていただければ幸いです。
普遍的な価値を生み出すには、革新と本質を表現する技術力。また1つ勉強になりました。