(写真はscrgeek.comより)
巨匠を訪ねて、第7弾。今回は、サム・マルーフを取り上げたいと思います。サム・マルーフの作品は、先日行った「カルフォルニア・デザイン1935-1965」展で初めて知りました。
サム・マルーフ – Sam Maloof
アメリカを代表する木工家の一人で、数少ない成功者でもあった(優れたビジネスマンとしての評価もあるようだった)。
レイ・チャールズ、ジミー・カーター、ロナルド・レーガン両元大統領などを顧客に持ち、多くの木工ファンに愛された。引用:工房通信悠悠
実物をみてまさに「圧倒」の2文字。1本の大樹を見ているような存在感。近くで見てみると、どこにも隙がなく、椅子全体にサム・マルーフの魂が込められているような感覚に。是非座ってみたかったのですが、展示品なのでそれが許されなかったのが残念です。
展示されていたのは、写真の1点だけでしたので、ネットでいろいろと画像を検索してみると、サム・マルーフの作品に共通して受けた印象はやはり「そこにあるという存在感」でした。
木から削りだされたように、細部まで細かく作り込まれているためそう感じるのかもしれません。調べてみると、1本の木から削りだした訳ではないみたいですが、素材が荒い段階で組み立て、そこから彫刻等などで削り・ヤスリをかけて仕上げるそうです。(工房通信悠悠より)
こういった、存在感のある作品は部屋を選ぶだろうなー。ワンルームの賃貸マンションが合わない事は確かですね。コンクリ打ちっぱなしで天井の高い非日常的な部屋に置けば、その空間に負けないくらいの存在感を放っていいアクセントになると思います。
また、木のぬくもりがあふれるような木造のロッジに置けば、その存在感が、空間全体の格式を高めてくれるような気もしました。
インテリアコーディネーターや建築家がその腕を試されているような家具。まさに、もの創りのプロの仕事を目の当たりにしました。