もしかしたら、あれが始まりだったのかな?と最近思う事があります。それは、2001年横浜トリエンナーレ。みなとみらい地区ほぼ全域で開催された、3年に一度の現代アートの祭典、第1回目です。
※こちらのロゴは最近気になってる道後オンセンナートで横トリとはなんも関係ないですw
当時私は高校生で、衝撃を受けたのを覚えています。パブリックアートはまだまだ珍しく、川に鉄球が敷き詰められるように浮かんでいたり、ホテルの外壁に、何十メートルもあるバッタがへばりついたりするのをみて、「何の意味があるのか?」と不思議がりながらも、同時におもしろがり、ただただ圧倒されていたのでした。それ以前の、日本のパブリックアートや、現代アート事情を知らないから感じる事なのかもしれないのですが、今日の、「アートフェス」の広がりは、あの横浜トリエンナーレ2001YOKOHAMAから始まったような気がしています。
こんなにある、アートの祭典20
ちょっと気になって調べてみたのですが、トリエンナーレ、ビエンナーレ含め全国では、あらゆるアートフェスが開催されています。主要なものだけ紹介したいと思います。※自分の備忘録も含めて
▼こんなにあるアートフェス20
※外部リンクに飛びます
・道後オンセンナート
アイデア勝負 × 地域
これだけアートフェスが日本全国に広がり、芸術が一般化した背景には、「現代アート」の功績が大きいと思います。
芸術というと、ちょっと前までは、一般人には到底作り出せない、芸術家だけの高尚なもの。神業的なテクニックや深い教養が必要になり、限られた人達だけがたどり着ける境地、みたいな所があったと思います。
もちろん、今でもそういう部分もあるかと思いますが、誤解を恐れずに言ってしまえば、「あれ?これ、すげー面白いけど、俺でも作れるんじゃね?」という、感覚に近いのが現代アートだと思います。
壮大で、スケールの大きい世界観が押し寄せてくるぅぅぅ!見たいなものは別ですが、言ってしまえば、テクニックや技巧というよりも、切り口・アイデアが優れているものが一般的に受け入れられている気がします。
「アイデア」という概念は、あらゆる人に共通する普遍的なものなので、そこの秀逸さで勝負するような土壌がある、「現代アート」は皆におもしろがられ、一気に広がって行ったのではないでしょうか。※評論家でもないのに、エラそうな事をいってすみません。
今、そのアートが、地域と手を取り合い地域活性化にすごくすごく貢献していて、その事も、全国への普及スピードを手伝っていると感じました。アートという概念にとらわれずに考えると、その地域のものを使って、いかに面白いものを作るか?それが全国に広がるアートフェスの本質だと思いました。
つまり、現代アートという手段(アイデア)を使って、地域をどう活性化させるかという一つのアイデアですね。だからこそ、同じアートフェスでも、地域の特性がしっかり出ていて、多様性がものすごいのだと思います。
長々と失礼しました。今年開催するものもいくつかあるみたいなので、気になった方は是非足を運んでみてください!それではまた!