この表現、この質感、この雰囲気ならこの人。瞬時に人の印象に残り、もう一度みたときに「あ!あれだ!」と思わせてしまう。そんな強くもしたたかな存在を見つけると、とても嬉しい気分になるとともに、強烈な嫉妬心を抱いてしまいます。人の気持ちって矛盾だらけですね。
そんな作品の一つが、Enlightenment / エンライトメントというアーティストユニットの作品です。広告などで目にした事のある方もきっと多いと思います。
Enlightenment / エンライトメントとは
1997年、ヒロ杉山が中心となり結成。ヒロ杉山、松井正憲からなるアーティストユニット。ファインアートの世界で国内外の展覧会で作品を発表する一方、フリーペーパーやアートブックの出版、展覧会のキュレーションなども行い、グラフィックデザイン、広告など幅広いジャンルで独創的な作品を発表しつづけている。Enlightenment / エンライトメント http://elm-art.com
時に嫉妬心を覚えるような、「やられた!」と思うような表現。遠くからみると、写真かと見まがうような写実性。一方で、近づいてみるとそれは色と色のブロックの組み合わせで、境界線がくっきりと分かる、絵画的なものもあります。
見る人に発見を体験させる事。説明するのではなく、発見してもらうというのが肝だと感じました。誰でも、説明されると眠たくなるし、身構えてしまいます。そうじゃなくて、自分で気づいた!という実感は、自動的にその人の心に深く残るのです。そうやって、こういった作品達は人の心の奥にしたたかに侵入してくるのですね。
くそう、もうその手にはのらないぞ・・・!と思いつつ、やっぱりかっこいいわ。気になった方は、エンライトメント、チェックしてみてください。