アメリカでのアート修行から一時帰国している友人に誘われて、生まれて初めてのヌードデッサン大会に参加してきました。美大を出ている訳ではないので、最初は複雑な気持ちで緊張していたのですがw
美術を志す人の間では割と一般的なようで、僕らが参加した回にも定員ぎりぎりの人が参加していました(20〜30人くらい)。内容としては、トータルで3時間。モデルの方が、10分、20分間隔でポーズを変えてくれて、それをひたすらぶっ続けでデッサンしまくるという物です。
終わった後の感想としては、正直「疲れ果てました」普段使わない脳みその部分がフル稼働したようです。デッサンの心得が無いので、友達に教えてもらいながらの全くの我流で挑みました。
立体、重力、バランスをイメージし続けた180分間
デッサンをしていて思ったのは、人の体はよく観察してみると起伏に富んでいて、とても複雑な構造をしているという事です。よく、芸術家の彫刻で裸婦やむきむきの男性をかたどった物がありますが、人の体と言うテーマに挑んでいった芸術家達の気持ちがちょっと分かったような気がしました。とにかく人の体をかくというのは奥が深いです。
デッサンをする事によって、僕は以下の力が養われると感じました。また、デッサンがうまい人はこういった能力が長けているのだと思います。
・バランス感覚
・全体をつかむ広い視野
・特徴をとらえる力
・空間をイメージする想像力
・集中力
・反復、忍耐
体の全体感を瞬時に把握し、パーツとパーツのバランスをとり、体の特徴的な部分をつかみ絵に落とし込む・・・。「デッサン」行為がこんなにも深い物だと初めて知りました!
自分の感覚を研ぎすますため、アウトプットの力を高めるため、定期的に参加していきたいと思ったくらいです。ちなみ以下が、私が書いた物です。
▼最初の1枚
体のバランスが悪すぎて、見てられませんw
▼序盤の1枚
線を書き過ぎですね。
▼中盤の1枚
お、ちょっと全体のバランスがよくなってきたか?
▼後半の1枚
うーん、まだまだ荒すぎますね
▼最後の1枚
最初よりはちょっとはましになりましたよね!
私は、全然初心者なのですが、3時間でこんな感じになりました。
デッサン上達のこつは、ひたすら書き続ける事だと分かりました。書いているときに何を考えているかというと、
・あ、ここちょっとバランス悪い?
・ちっ、ここ線太くなっちゃった。
・うーん、なんか体の重みをかんじないなー。
冒頭にも書きましたがとにかく頭がフル回転しているのです。こんな経験本当に久しぶりでした。何かを上達したいと思った時。
・ただひたすら継続、反復する事。
・とにかく考えながら手を動かす事=試行錯誤をやめない。
この2点を愚直に続けることが重要だと短いデッサンの時間ではありましたが、思い至った次第でございます。いやー、しかし僕の友達はさすがにアメリカでもまれているだけあって、超うまかったです!あまりのできばえの差にへこみましたがwこれが努力の差だという事を肝に銘じて、僕は僕の信じる道で精進するのみ!