概要
日本の賃貸は新築至上主義と言われているそうです。どんな不動産サイトにも「新築カテゴリ」があり、それにチェックを入れないだけで、検索にヒットすらしない事もあるくらいです。
しかし、物件が新築ともてはやされるのは、最初の1年〜2年その後は、築浅物件となり、月日が経つにつれて、築浅ですらなくなるのです。清潔に住まれた物件でも、既存のカテゴライズの中では価値を失い、あっという間に空室が出てしまう、お荷物物件の仲間入りです。どんな新築もやがて行き着く末路なのであれば、新築の段階、つまり物件を建設する段階で、対策を打てば良いだけの話なのでは無いでしょうか。そんな疑問から生まれたのがこの『経年変化不動産』です。
上質なヌメ革や、デニム生地みたいに、使い込まれる事を前提とした、「素材」としての部屋。住み継がれる事で価値を増す、そんな物件であれば、既存のカテゴライズなんかに負けないと思います。
ニーズ
<登場人物>
・大家さん
・居住者
<大家さんのニーズ>
・空室の出ない賃貸経営
・安定した家賃収入
・より安定した投資回収
<居住者のニーズ>
・人とは違う部屋に住みたい
・ビンテージが好き
・安い家賃で住みたい
ソリューション
・コンセプト:経年変化を楽しめる物件「うちの部屋●年もの」
・コアターゲット:築年数に左右されない安定した家賃収入を得たい大家さん
<大家さんへのソリューション>
・経年変化によって価値を増す物件の提案
→経年変化によって味が出る建材
例)無垢のフローリング、無垢の建具、鉄のドア、陶器のタイル
※使い捨ての壁紙や経年劣化する建材は使わない
・クリーニングが不要になる
・長期スパンの投資回収シミュレーション
→新築時の家賃を最高額にして、年数が経つごとにどんどん家賃を下げていく従来のやり方ではなく、数十年の平均値で家賃を考える。(安定した家賃収入)
<居住者へのソリューション>
・生活する毎に経年変化を味わえる
・相場よりも安い家賃設定
想定される課題
・部屋を大切に使ってくれる住人の選定
→禁煙、無垢材の手入れなど、住人に対するレクチャー
→「経年変化」というキーワードを全面に押し出し住人とのコンセンサスを取る。
・無垢材を使うため初期投資がかかる
→退去に伴うクリーニングを行わない分長期スパンで部屋の投資を考える。
こちらのアイデアにビビッと来られた方、忌憚なきご意見を頂けますと幸いです!