市場に流通している改装可物件の状況をリサーチしました。2019年3月時点の、各ポータルサイトにおける、含有量を示しています。
ご覧頂いて分かる通り、改装可物件は依然として激レア物件ということです。需要もまだまだ弱いですが、それでも供給は圧倒的に不足していると言えます。
近い将来改装可能物件は当たり前に
少し先の未来を予測してみました。状況は激変すると考えます。
以下の図のように、人口は減少し物件は供給過多となります。そうすると競争力の弱い築年数が古い物件から空室が顕著になり始めます。従来の貸し方をしているだけでは、賃貸経営は破綻してしまいます。
そうなってくると、民泊やシェアアドレスサービスの傘下に入るなど、新たな活用の動きが活性化。その選択肢のうちの1つとして改装可能物件も、大きなシェアを獲得するのでは無いでしょうか。
改装スキルの高い借り手の囲い込みが鍵
改装可能物件が当たり前になると、借り手側にも改装スキルを軸にした階層ピラミッドができると考えます。
▼借り手の改装スキルピラミッド
・プロレベル(大工や建築家)
・セミプロレベル(改装経験あり、DIYフリーク)
・ホビー(趣味レベル)
・ビギナー(興味レベル)
貸主としては、必然的にピラミッドの頂点にいる借主に自分の物件を貸したいと思うはずで、こういったユーザーを引きつけるコンテンツや、文化形成、ブランド確立ができたプラットフォーマーが、次世代の不動産仲介の覇権を握りうると私は予測します。リフォーム業者ではなく、あくまでも個人(to C)です。
<アイデアのメモ>
・プロレベルを囲い込むプラットフォーム
・ピラミッドの上位階層にステップアップするための機会創出
・ホビー層ビギナー層への需要喚起(上位階層への憧れ喚起)
改装可能物件のことばかり考えて来ましたが、こういう視点で見てみると、借り手に対してどのようにアプローチできるか?をもっと深く考えて見たくなりました。何か降りてくるまでしばらく執着してみようと思います。