新しい暮らし方、続々。「OYO LIFE」

定住生活を前提とした考え方を窮屈に感じる人が少しずつ増えているように思います。働き方が場所を選ばなくなると、1つの場所に暮らし続ける必然性は薄れます。特に家族を持たない若い単身世代にとって顕著になるでしょう。この5年、10年でこの流れはより一層進むと考えます。

「住」の課題は上記の様な、「暮らしのあり方」だけにとどまりません。日本の、特に賃貸に関する課題について語る時に、必ず以下の様な項目が挙がります。

  • 契約作業の煩雑さ
  • 契約条件の複雑さ
  • 利用者側に情報主権が渡りづらい点
  • 礼金等古くからの慣習
  • 仲介手数料含む高額な初期費用

今回紹介するのは、上記の課題を一掃する画期的なサービス「OYO LIFE」です。知らず知らずのうちに人を場所に縛り付ける、精神面・金銭面でのコストをすべて取っ払う手軽さが一番のポイントです。

OYO LIFEとは

▼サービス概要:https://www.oyolife.co.jp/
└ 初期費用がかからない(入居時清掃費のみ)
└ 家具家電wifi完備
└ 入居も退去もスマホひとつ

▼関連記事
東洋経済ONLINE『インドから上陸「不動産業界のアマゾン」の正体』
https://toyokeizai.net/articles/-/270101

賃貸 vs OYO LIFE】移動コスト(初期費用)をシミュレーション

①都内で通常の賃貸間で引っ越す場合(賃料10万/敷礼1ヶ月想定)

▼初期費用概算:46.5万円
・契約期間:2年更新(更新費用1ヶ月分)
・敷金:10万
・礼金:10万
・仲介手数料:10万
・前家賃:10万
・保険料:約1.5万
・引越し費用:約5万

②OYO LIFE間の物件を移動する場合
※前提:家財をほぼ持たないミニマリスト想定

▼初期費用概算:3万円※
・契約期間:1ヶ月単位(清掃費用※)
 ※金額は不明だが相場だと部屋の大きさに応じて1万〜3万程度
・敷金:0
・礼金:0
・仲介手数料:0
・前家賃:0
・保険料:0
・引越し費用:0

【賃貸 vs OYO LIFE】4年間の居住コストをシミュレーション

①都内で通常の賃貸で4年間住んだ場合(家賃10万の場合)

▼費用合計:540.9万
・初期費用概算:約46.5万
・賃料:10万×47ヶ月(前家賃除く)=470万
・更新料:10万
・通信費(固定wifi):約3千円×48ヶ月=14.4万

②OYOで4年間住んだ場合(家賃10万の場合)
※前提:家財をほぼ持たないミニマリスト想定

▼費用合計:528万
・初期費用概算:3ヶ月に1ヶ月住み替えた場合の清掃費用想定
 └3万×16回:48万
・賃料:10万×48ヶ月=480万
・更新料:0円
・通信費(固定wifi):0円

【賃貸 vs OYO LIFE】コストメリット比較まとめ

  • 初期費用:圧倒的にOYO LIFEのコストが安い
  • 合計費用:4年間の比較ではほぼ同様(通信費を含めるとOYOが割安)
  • 移動回数:通常賃貸1回に対して、OYO LIFEは16回

単純計算にはなりますが、初期費用と4年間の合計コストを比較すると上記の様な結果となりました。OYO LIFEが売りとする通りラーニングコストはほぼ変わらず、移動前提のライフスタイルが可能となっています。

OYO LIFEが、というか移動前提のライフスタイルに立ちはだかる課題

個人の意志次第でいくらでも乗り越えられると思いますが、社会制度的な課題があるのは事実かと思います。

  • あらゆる契約の場面で住所が必要
  • 荷物の配送や受け取りの手間

この課題については、以下サイトにて詳細にまとめられています。
・参考:日本脱出ゲーム『ホテル暮らし・ウィークリーマンションで住民票の登録はできるのか役所に聞いてきた

要するに、定住前提の制度設計のため、今後の社会の流れを考えた時に、法律自体にも改善余地があるという事だと理解しました。

暮らし方の多様化時代がやってきた

先日紹介した、多拠点の定額住み放題サービス「ADDress」もそうですが、暮らし方の多様性を後押しするサービスが続々と出てきています。上記に挙げた課題が解決されるのも時間の問題のはずです。

どの暮らし方が優れている、劣っているという話ではなく、こういったサービスが一般化した時に、数多くある選択肢から自分の意志でどんな暮らし方を選択するか?

情報収集を怠らず、判断軸を持ち、意思決定をしていくこと。暮らしを自分のちからで豊かにしていくために、より重要になってくると感じました。